胎界主の序盤で挫折してしまった人へ、二部から読むことをオススメする記事です。
難読Web漫画『胎界主』
『胎界主』は尾籠憲一氏によるWeb漫画作品です。
2005年に連載を開始、第一部・第二部が完結し、現在は最終章となる第三部を連載しています。
個人制作のWeb漫画としては異例のクオリティの本作ですが、序盤がとにかく分かりにくいため、挫折する人も多いようです。
この分かりにくさは主に、次に挙げるような読者の理解を補助するための描写が少ないことに起因しています。*1
・設定や状況を説明するセリフ
・時間経過や場面転換を示す描写
・出来事に対する登場人物のリアクション
しかし、これらの描写は連載が進むごとに増えていくため、後の話ほど分かりやすくなっていきます。
序盤の読み進め方に関しては、wikiやブログ記事、動画など、有志作成のガイドラインが数多く存在するので、それらを参考にするのも一つの方法です。
ここでは、分かりにくい序盤を飛ばして、分かりやすい二部から読む方法を提案します。*2
オススメの読む順番
胎界主 第二部トップページ
www.taikaisyu.com
Q.「でも第一部を読んでないと、第二部を完全に楽しめないんじゃないの？」
A.「はい、その通りです。」
第二部は当然ながら、第一部を読んでいること前提の構成になっています。
特に終盤では、第一部のキャラクター、設定、エピソードが次々と回収され、大盛り上がりのクライマックスが展開されます。
そのため分かりやすさと楽しさのバランスを考慮して、以下の順番で読むことをオススメします。
① 第二部の序章 から 十四話まで
↓
② 第一部の全話
↓
③ 第二部 最終話
この読み方以外にも、第一部の後半あたりから読む、現在連載されている第三部から読む、などもアリだと思います。
第二部から読むための予備知識
とはいえ、全く知らない作品へ途中参戦するのには抵抗があるという方もいると思います。
そこで最後に、一部から二部への導線となる要素*3をまとめてみました。
大まかなストーリーラインを把握してから読み始めたいという方は参考にしてみてください。
第一部のネタバレなのでご注意ください。
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第一部では「ソロモンヘイム」の地球が舞台でしたが、第二部では異世界「ロックヘイム」が舞台となります。
主人公の凡蔵稀男は「躰化（たいか）の術」による被害者達を助けるため、ロックヘイムの「ピュア」を目指します。
世界の支配者である悪魔と、異世界からの侵略者「骸者」との抗争に、稀男は巻き込まれていきます。
稀男達のロックヘイム行きの裏には、世界の外側から干渉する「ソロモン」の思惑がありました。
というわけで、稀男、悪魔、ソロモンそれぞれの思惑が、ロックヘイムのピュアと骸者へと向かって行く、というのが第一部から第二部への流れとなります。
だいぶ大雑把な説明ですが、正直細かい設定は理解しなくても、十分エンタメとして楽しめる作品です。あまり気負わずに楽しんでいただければ幸いです。
