丸太の日記

胎界主とSoundHorizonのブログ

絵馬フルの好きなところランキング

SoundHorizon7.5th or 8.5th Story BD『絵馬に願ひを!』(Full Edition)の個人的に好きなところを、部門別にランキング形式でまとめました。

1. 好きなところランキング

あまり多くてもアレなので、全体のバランスを考えつつ各部門TOP3まで絞りました。

1.1 好きな旋律

旋律単体で好きというよりは歌詞や他の要素と相まっての良さですが。
メロディの好きは言葉じゃ説明しにくいですね。

壱位

絶望を焼べて 燃ゆる火が
この胸の奥に灯った

『死はいつも水の貌で』

『未来の主人公達へ』でのアレンジも好き。

弐位

弥生の《大海原》は まだ冷たく
刹那 気付く 私は まだ生きてる!?

『弥生の大海原』

参位

闇の中でいつも... 感じたヒカリ...
キミの《鼓動》と... 母の《歌声》...
その呼び名さへ... 終ぞ知らずに...
消えた...誰の...記憶...?

『狼欒大社』

1.2 好きな歌詞

歌詞は好きなものが多すぎて絞るのも大変です。

壱位

【不幸】よそこで見てるか?
【運命】を 選べない 俺達の
涙を 汗を 血を
だがな 「おい!」
生き様までは奪えんぞ!!

『希望の詩』

「おい!」は運命への抗議だけではなく、自分を奮い立たせるための叫びだと思いました。
サンホラが描く、人間の弱さ故の強さが好きです。

弐位

肥大した
《劣等感が反転した選民意識》(自意識)
 カカエ
《恣意的に焦点を狂わせた反射板》(出鱈目なレンズ)
 越し
斜にカマエタ

『生と死の遊戯盤』

中二病音楽と言われてきたサンホラが、遂に真正面から中二病を描くとは。
中二の世界観を維持しつつ、それを客観視した詩に落とし込んでいるところが好きです。

参位

私は負けたくない
踏み出す気持ち 無くしたら
世界は 本当の
暗闇に鎖されて 終わるでしょう

『太陽を目指して飛べばいい』

御影が、あるいは全ての競技者達が挑み続けることの意味を端的に歌った一節。
踏み出し続ける限り彼女の世界はヒカリに照らされているんですね。

1.3 好きな映像

今作からの新要素。
ただ歌詞を動かしているんじゃなくて、動き自体が歌詞になってるのがいいですね。

壱位

星流ル
巫女コソ見ナバ
常夜ノ
御子ヤ秋津ノ
皇トナルラム

[天照美禍]

『我が繋ぐは…』『私/我が繋ぐは新しき神話』

落款で誰が詠んだ詩か分かる演出が好き。
ここで美禍が出るのか!っていう驚きもあり。

弐位

言われても平気な言葉
増えるように
手帳に
殴った

『私の見つけた《地平線》』

歌・文字・映像それぞれのギャップが効いていて、初めて見た時は中々衝撃でした。
動画ならではの演出だと思います。

参位

「参詣せり」の石碑選択画面

選択を大神に委ねずに巫女自身で未来を選んでいる、と解釈しました。
UIを演出に利用するゲームっていいですよね。

1.4 好きな台詞

今作は登場人物が詳しく多面的に描かれてるお陰で、台詞の掛け合いの面白さも増してる気がします。

壱位

杵瀬「他意は…」
姫子「他意は!?」

『私/我が繋ぐは新しき神話』

杵瀬くん意外とお茶目ですよね。
イチャイチャしやがって。

弐位

狭依「何なの? このノリ、もう宗教じゃん?
...って宗教なんだろうけどさぁ」

『秋季例大祭

冷静にセルフツッコミするさよぽん。
悪役だけど微妙に憎めないキャラしてます。

参位

佐久夜姫子「…」

『生まれちゃいけない命…』『生みたかった命…』『生まれちゃいけない命など在りはしない!』

月人に「ここは何時でも夏か」って言われて姫子が「あぅ」みたいに言い淀むところがツボ。

ここすき

1.5 好きな旋律引用

共通するメロディから意味を紐解いていくのもサンホラの醍醐味です。

壱位

生まれてから一度だって…
ホントに愉快だなんて…
心の底から…
思った… 事はない…
ボクは何の為に…
生まれて来たというのか?
理由など…
解らない…

『《祝い酒に隠し味を足してあげる理解者?》な男』

『身を焦がす不屈の競技者』の窓ちゃんパートからの引用。
競技者への未練に割り切れない思いを抱えつつ御影のために頑張る窓ちゃんと、自分を騙しきれなかった月人。
人生の意味を自問する両者の対比が好きです。

弐位

風になった二人 
このまま幼馴染でいさせて あと少しだけ
どう転んでも
抱きついて帰った日の星空 ずっと忘れないよ

風になった二人
これなら幼馴染でいられる もう少しだけ
どう転んでも
抱きつかれ帰った日の星空 きっと忘れないぜ

『夜を駆ける二人』

『恋は果まで止まらない』から。
犬彦もあの日の夕焼けを覚えてたんだろうなとか、同じ気持ちじゃないかもしれないけどこの一瞬は二人の想いが重なってたんだなとか。

参位

『私の友達』姫子と力のハミング

『恋は岩をも動かして』『恋では花は散らせない』より、サクヒメと月人、イワヒメと力で共通のテーマ。
意味するところは「理解者」かしら?
クリスマスソングから青姦まで幅広いアレンジがどれもハマっててが面白いですね。

1.6 好きな過去作引用

知ってるメロディが来ると問答無用で嬉しくなっちゃうからズルいですね。

壱位

夏草に絡み合う… 君の瞳が…
ふと誰かに… 似てる気もしたが――
憶い出せない…

『生まれちゃいけない命…』『生みたかった命…』『生まれちゃいけない命など在りはしない!』

『エルの楽園 Side:E』冒頭メロディの引用。
印象的なメロディですが意外とこれまで使われてなかったですね。
元曲のアビスの台詞が月人と姫子の関係を示唆しているのかいないのか。

弐位

星屑を集めるように...
朽ちてゆくその進行を...
食い止めることは...
不可能じゃないかも...
知れ... ないらしい……

眩しい《法と正義の支配下》じゃ
息も出来ねぇ《社会のレールから
一度は逸脱した不良達》が
生きることを許される《月下の楽園》を
俺が創ってやるよ!

『生という名の罪過』

『輪廻の砂時計』と、多分『光と闇の童話』から。
元々同じメロディだったのか、似せてアレンジしたのか、音楽に詳しくないので分かりませんが、闘病と誘惑という両方の文脈を対比させてるのが上手いです。

参位

ねぇ...
《コーチ兼 コーラー兼 親愛なる従叔父さん》
大きな声で...
賢明な指示を届けてくる...
私の走る道程が...
今... 輝くように!

なぁ...
《スプリンター兼 ジャンパー兼 大切な従姪よ》
大きな声で...
懸命に指示を届けてやる...
お前の走る道程が...
唯... 輝くように!

『身を焦がす不屈の競技者』

『星屑の革紐』からの引用。
もはや言うこともないエモさ。

1.7 好きな韻

今回は何時にも増して、印象的な押韻が多かった気がします。

壱位

《範囲VII.V~VIII.V》(エリアななてんごからはってんご)
徐々に方位の包囲絞ってんぞ

『生と死の遊戯盤』

ちょい無理矢理なのが逆に好き。
意味だけで考えたら出てこないような新しい繋がりが、音の繋がりから生まれてくるのが韻の面白さだと思います。

弐位

《不育症は虚実の真実が立体交差する現実(Fiction Junction)

『暗闇を照らすヒカリ』

「田舎っぺ・レバーカッヘ」に並ぶ素敵韻。 内容は悲痛ですが。

参位

掛けまくも畏き 狼欒神群
掛け値なく賢き 狼欒神群
駈け廻る彼処へ 狼欒随神

『狼欒神社』『狼欒大社』

サビのいいところの印象的なフレーズで綺麗に音を合わせてくるのが流石。

2. まとめ

コンサートで生で見た曲は思い入れが強くなってる気がします。
きっとまだ気づけていない良さや、繰り返し聞くと好きになる部分もあると思うので、今後入れ替わる可能性は大ですがとりま現時点でのランキングでした。

まだ好きなところは挙げ足りないので、曲ごとの感想は別でまとめたいです。