SoundHorizonの『Revo's Halloween Party 2024』(2024年11月23日(土)・11月24日(日) ぴあアリーナMM)に参加した記録。
レポというより個人的な日記です。
1. 準備
今回の公演のドレスコードは「仮装」。何を仮装とするかは本人の解釈次第なので実質どんな服装でもいいのですが、何もしないのは負けな気がする。
とはいえソロ参加で派手な格好をする勇気はありません。(やってた人はすごい。入国印で隣に並んでいた虚無僧の人とか尊敬します。)
というわけで私は胎界主のメフィストフェレス君主陛下の仮装で挑みました。
一応悪魔だし、ジャパネスクサブカルチャーのキャラクターなので大きくコンセプトからズレてない…はず。
丸出しにする勇気はなかった(というか寒かった)ので、上着を何枚か着てちょっと隠してました。
「都会だし多少変な服でも目立たないだろう」と思って日中はこれを着て街を歩いていましたが、思ったより周りは普通の服の人ばかりでした。(目立ってはなかったと思いますが)
後で思ったけど周りのローランからはサヴァンの自作Tシャツとかだと思われてしまったかも。そんな気合入ったファンではないので申し訳ないです。
2. 11/23(土)
横浜周りの宿は高いし空いてないので川崎に宿泊しました。
川崎のソウルフードといわれるニュータンタンメンで昼食を取り、ホテルにチェックイン。
早めに会場へ行って物販に並ぼうかとも思いましたが結構売り切れてるようだったので止め、ホテルでハロネスクの振り付け練習などをして過ごす。
川崎駅から京浜東北線で桜木町へ。
会場へ近づくに連れローランと思しき人影がポツポツ増えてくる感じは、毎度のことながら妙な気まずさ。
開場時間少し前に桜木町駅へ到着。駅を出るとそれらしい集団を発見。あの行列についていけば辿り着けるはず。
会場近くで誘導員に言われるままに歩道橋を上り2階へ。
しばらくすし詰め状態でジワジワ進み、間に合うのか不安になりましたが階段を下りると入場までは比較的スムーズ。
ぴあアリーナMMは2020年にできたばかりだそうで、オシャレでキレイな会場でした。
ホールの扉を覗くとステージ上には浅間温泉のセットが。一気にテンションが上ります。
とりあえず1階の入国印に並び押印。かなり長い列でしたが割と早く進み、余裕を持って席につけました。
席は両日とも一般席(FC先行)。
この日はアリーナBブロック下手寄りの前方。一般席の中ではかなり見やすい良席だったと思います。
席間が狭めなのでハロネスクや腕振りは多少気を使いました。
開演前のアナウンスで公演の音声がハロ朝に使われると通達が。
今回の販売形態が発表された時点で、ハロパ観客の選択でCDのストーリーが変わるか、ハロパ観客の声をCDで使うかのどっちかになるだろうなとは踏んでいました。ただどう使うのか想像がつかない。
影ナレへのリアクションや振り付け練習のワチャワチャ感など、会場と一体感を感じられるのは現場の醍醐味です。
小生の地獄
あずさ55号
《光冠状感染症狂詩曲》
あの日の決断が奔る道
皐月の箱庭
Halloween ジャパネスク '24
約束の夜
Sacrifice
私が本当に欲しかったモノ
stardust
朝までハロウィン
エルの天秤
愛の放浪者
聖なる詩人の島 -Λεσβος-
神の御業
光と闇の童話
13文字の伝言
未来の主人公達へ
紅蓮の弓矢
天使の彫像
彼女が魔女になった理由
硝子の棺で眠る姫君
君私の心に一番近い指
雷神域の英雄 -Λεωντιυς-
栄光の移動王国 -The Glory Kingdom-
ハロ朝曲の感想はCDが発売されてからまとめたいので飛ばします。(というかまだ絵馬フルの感想考察がまとまってないのでどうにかしなければ。)
良かったところを挙げるときりがないし各所のレポで語り尽くされてるので、特に印象的だったところだけ。
一番衝撃的だったのはやっぱりスタダ。ピコさんの顔がスクリーンに映った瞬間の会場のどよめきは忘れられません。
登場時のインパクトでは鈴木結女さんの愛の放浪者の仮装も。リングアベルにしてはかっこ良すぎる気もしましたが。
この二曲で、なるほど今回は「仮装」でいくのか、と合点がいきました。
Sacrificeは15周年祭の妹生存ルート。とても良かったんですが、原曲通りの凍りつくような微笑を浮かべ等しく灰に返す井坂サクリ子も見てみたかった、なんて思ったり。
歌だけじゃなく動きも完コピの黒澤エリーゼ、本業DJ/MCの本領発揮のスワタケアイクもかっこよかった。
公演とは関係ないんですがこの日の当ブログのアクセス数が伸びており、調べたら「私が本当に欲しかったモノ」でGoogle検索するとこのブログの記事がトップに出てきてしまうみたいです。
歌詞や公式の情報が知りたくて調べたであろう人には申し訳ないです。(とりあえず記事タイトルからは消した)
最後のMCでRevoさんが語った「名も無きローラン」の話。20周年特設サイトの手紙を見てなんとなくそういうことかな?と思っていましたが、今回再びハロウィンをテーマにした理由と、”非難を受ける覚悟”が必要だったという【12通の伝言】について、分かったような気がします。
答え合わせは3月発売のマキシで。
終演後、急がないのである程度人が履けるまで待ってから外へ。
賽銭箱に募金してステッカーを貰い宿へ帰りました。
3. 11/24(日)
早起きして観光しようかとも考えてましたが、思ったより前日の疲れが残ってそうだったので昼前までホテルに留まる。
せっかく近くにいるので、アルピーのラジオでおなじみの銀柳街を見に行く。普通の活気ある商店街でした。
前日のハロパのことを考えながら駅前を歩いていたら突然「あれ仮装した皐月の両親か!」と思い至る。
荷物を預けたかったので駅でコインロッカーを探し周るけど日曜昼の都心なので当然どこもいっぱい、と思ったらちょうど荷物を取り出す人が。
荷物に比して大きいスペースだったので罪悪感を覚えつつ確保。
東京国立近代美術館へ。
目当ては常設展示でしたがせっかくなので企画展の「ハニワと土偶の近代」を鑑賞。ハニワ・土偶それ自体よりも、日本国内でそれらがどのように扱われてきたのかという歴史を辿る展示でなかなか面白かったです。
企画展を見終えた時点で足腰に疲労があり、結局常設展は目当ての絵以外は飛ばし飛ばし見ることに。もったいないですがハロパ参加に影響があるとまずいので。
ファーストキッチンで軽食を取りぴあアリーナへ向かう。
この日は歩道橋を上らず1階側から入場列へ。前日より遅めに言ったためか入場はスムーズ。
2階で入国印を押して席へ。
席は2階上手側の前方。
前日に引き続き見やすい位置で、アリーナでは分からなかったシンクロライトリストバンドの演出もよく見えました。
着席指定ではないですが、周囲の人が座ったままだったので終始着席で鑑賞。
昼間歩き回って疲れてたので正直ありがたかったです。
アナウンスへのリアクションが前日より薄かったので、かなりの人が両日参加だったのだと思います。
小生の地獄
あずさ55号
《光冠状感染症狂詩曲》
あの日の決断が奔る道
皐月の箱庭
Halloween ジャパネスク '24
約束の夜
風の行方
キミが生まれてくる世界
少女曰く天使
Lui si chiama...
Ark
エルの楽園 [→sideA→]
西洋骨董💋屋根裏堂
黄昏の楽園
《※君が相応しいと想う題名》
死せる乙女その手には水月 -Παρθενος-
美しきもの
輪廻の砂時計
ゆりかご
黄昏の賢者
暁の鎮魂歌
忘れな月夜
13の冬
人生は入れ子人形 -Матрёшка-
栄光の移動王国 -The Glory Kingdom-
登場時のインパクトでいうと石川さんの少女曰く天使。
ブレデフォやガンスリならともかくリヴァイアサンのこんなしっかりしたコスプレをやるとは思わなかった。
Revoさんが褒めていた通り、石川さんの歌と台詞の両立具合も良かった。
私はRevoさんが言うまで、原曲でボーカルと台詞が分かれてたことも忘れていました。
当然ながら声優陣は皆声の演技が印象的でした。
中でもやっぱり深見さんが凄かった、語りで出てくる度に曲の世界観を引っ張っていく力が感じられました。
ボーカルでいうと、生歌唱の迫力が一番印象に残ったのはすずかけ児童合唱団。
特に合唱メインの黄昏の楽園は、原曲よりも多人数ゆえのブレというか広がりが感じられ、こんなに変わるのかと思いました。
進撃曲は映像もしっかり作ってあって良かったです。
私はどちらかというと黄昏の楽園がウーリ(レイス王)のイメージで聞いていましたが、暁の鎮魂歌の方でケニーとウーリの関係にフォーカスされていたのは新しい解釈が広がりました。
他曲でもFinal Seasonからの引用が多く、ちょうど金曜日に進撃の映画を見に行ったばかりだったので色々な場面が思い出されました。
映画は正直二千万年目当てで行きましたが、全部知ってる内容なのに一つ一つの場面で心を揺さぶられ、改めて進撃は凄い作品だったなと思いました。
細かいところで、確かArkで監視卿役のダンサーさんが二人いてなんで?と思いましたが、そういえばエリ組ジャケットの監視卿らしき人影は二人いたなと思い出しました。
あとSideAのラスト、アビスがエルをようこそしたので「会えちゃっていいんだ」と思いました。
映像でしか知らなかった賢者の腕振りとマトリョーシカのコーレスができたのはやっぱり胸熱でした。
最後のRevoさんのMC、私の隣の方がコンサート初参加、反対の隣の方が久しぶりの参加で、自分も勝手に嬉しくなりました。
サンホラキャラの仮装もルキアやタナ子から御影まで幅広く、20年という歴史をアーティストとファンの双方が体現したパーティだったと思います。
帰りは時間差で2階の出口が開放されたのでそこから外へ。
あずさじゃないけど特急列車で帰宅しました。
4. 全体感想
私がSH・LHのコンサートに行き始めたのはNeinのストコンからなので、いわゆる領拡系のコンサートは初体験でした。
20周年トークイベントでRevoさんが言っていた通り「ストコンと領拡を両方やるような」盛りだくさんのコンサートでした。
しかもただ新規曲と過去曲を両方やるだけではなくストーリー上意味のある構成になっているのが流石です。
Revoさんは以前『大神再臨祭』についてのインタビューで以下のように語っていました。
公演を先にやってみて、この順序ならではの面白さや緊張感があることは、机上の空論ではなく確信しました。(中略)発売される前に存在しているコンサートと、発売された後に存在しているコンサートがあって、それを選べればもっと豊かな次のエンタメになるのかなと思っています。
絵馬フルの時は制作の都合でやむなくあのような形になっていましたが、今回はこの「楽曲発売前・後両方のコンサートやる」というアイデアを、先行配信を利用して実現したものなのだと思います。
『約束の夜』の理解が追いつかないワクワク感は確かに絵馬コンを彷彿とさせました。
上記はRinneのストコンを意識した発言だと思っていましたが、こうなるとRinneはまた別のギミックを仕込んでくるかもしれませんね。
後半の既存曲パートについても、「大体知ってる曲だろうし、ほぼ未知の状態だった絵馬コンよりは落ち着いて見られるだろう」と思っていましたが甘かった。全然目と耳が足りなかったです。
特に過去のコンサート演出の再現やオマージュは拾えてない要素が多すぎる。もっと過去のライブ映像も復讐復習しておけばよかったなと思いました。ローラン各位の詳細レポがありがたいです。
「この曲をやるのか!」「この人がやるのか!」「こう演出するのか!」と一曲一曲に見どころがあり、20余年の歴史をフルに使ってエンタメに昇華してきました。
アコナイやオケコンが音楽自体の良さをフィーチャーしていたのに対し、今回のハロパは文脈と情報量をぶつけてきた印象です。
不満点を挙げるなら各所で言われている通り、低音のボーカルが聞き取りにくかったのがもったいなかったですね。
個人的に事前予想していた楽曲はこんな感じ。
前回のハロパでやった曲はあまりやらないだろうという方針は合っていましたが、「仮装」という軸まで読めていればもう少し当たったかも。
「ミーシャが出るなら愛咎よりもパルテノスでかわみーに被せてくるだろうな」という読みは的中。
山崎さんはハロネスクMVのコスプレを全部披露すると思っていましたが、そういう訳でもありませんでした。
別に当たったからってどうなるもんでもないですが。
ボリューム・内容ともに期待以上・予想以上の大満足のセトリでしたが、一つ奪えば十が欲しくなるのが人情。
「じまんぐが来るなら聖戦と死神か白の幻影はやって欲しかった」「すずかけ来るなら憧憬も聞きたい」「黒澤さよぽんの猫猫ジンジャーコール見たかった」などなど、欲望が尽きることはありません。
今年のオケコンでRevoさんが、オケコンは楽曲制作期間に活動の間が開かないように企画したとを言っていたので、来年もはSH関係のイベントをちょくちょくやっていくのかもしれません。
今後のRevoさんの活動が益々楽しみになるパーティでした。